今年度からロータリークラブが力を入れているメンタルヘルスケアの中でも高齢者のメンタルヘルスについてお話します。週報に挟んだ図をご覧下さい。石田先生の解説では、自殺者に占める高齢者の割合は現在30%を超えており、その多くは認知症発症1年以内の初期の方です。なぜなら、自分で認知症の進行に気づくと「他人に迷惑をかけたくない」と思うから自殺しやすいのです。その傾向はコロナ流行後で強くなりました。だからメンタルヘルスは高齢者にこそ必要です。さらにアフターコロナだからこそメンタルヘルスは高齢者に行うべきです。
次の図をご覧下さい。繁田先生達は、高齢化に伴う社会的な役割を失う時期は、同時にある程度の認知症があっても継続できる役割を新しく獲得できる時期だと考えるべきだと指摘しています。例えば、ロータリークラブにおけるポリオプラスの募金活動は、認知症初期の方に向いています。なぜなら、高齢者の方が子供の頃には日本でもポリオに苦しんでいる子供が沢山いたのでポリオの怖さを知っているからです。だから、高齢者の方にもポリオプラスの募金活動に参加していただき、社会との関わりを持っていただくことは高齢者にとってもメンタルヘルスにつながると僕は思います。
最後に4月11日に朝日カルチャーセンターでの出前授業についてですが、私が去年まで地区職業奉仕委員会に所属していた関係で地区職業奉仕委員会の皆さんがほぼ応援してくださるそうです。小林委員長からもご案内がありましたが、是非、多くの方の参加いただけるようにお願い申し上げます。