日本では、昭和41年から自動車の排出ガス規制を開始して、年々強化されてきたので大気汚染の問題は少ないです。今、日本で問題になっているのは地下鉄構内での大気汚染です。大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒子の大きさが 2.5µm以下の非常に小さな粒子であるPM2.5が地下鉄構内では溜まりやすいです。奥田先生達は地下鉄ホームにおけるPM2.5濃度は、場所によっては100μg/m3を超える高濃度であり、日本の地下鉄構内空気環境問題への対応は、海外と比較して非常に遅れていると述べています。実際、アメリカの地下鉄職員はメガネやマスクや耳当てをつけています。

次の図を御覧ください。PM2.5の成分の中でも突出して多かったのが鉄です。その理由は電車がブレーキをかける際に車輪とレールがこすれます。このとき、わずかに車輪とレールは削れます。これが鉄を含んだPM2.5になります。また、電気をとるための、パンタグラフと架線も接触しています。走行中にわずかに削れ、ここからは銅を含むPM2.5が発生しているのではないかと言われています。PM2.5は、電車が通過するたびにトンネルの中で巻き上げられ、構内全体に広がり、濃度が高くなります。皆さん、地下鉄ではマスクを着けるようにしましょう。日本の地下鉄構内の大気汚染対策は都会の環境に対する社会奉仕のテーマになる可能性があるし、都会のクラブである中之島ロータリーらしいテーマだと僕は思います。
