大阪大学の元総長で哲学者の鷲田清一先生によるとService と言う言葉は、もともとはインドのサンスクリット語から由来する、セーヴァーだそうです。 「セーヴァー」は西へ行って英語の「サービス」に、東の日本へ行って「せわ(世話)」という言葉になりました。明治時代になって英語のサービスは奉仕と訳されましたが、インターネットで奉仕と検索すれば、まずゴミ拾いの図が出てきます。世話で検索すると弱い者を助けている絵が出てきます。僕はサービスの訳はサンスクリット語から日本語に伝わった「お世話をする。お世話をさせて戴く」「思いやりの心で人に接して、尽くします」くらいの方が適していると思います。
次の図をご覧下さい。
1910年にシェルドンは「人は他人に利益をもたらすことこそが正しい経営学であるということを理解するようになります。最もよく奉仕する者が最も多く報いられるということを理解するようになります」と述べています。初代事務総長のチェスリー・ペリー は 1954 年にコネチカット州で行った講演で「ロータリー運動は全体として、ロータリアンのためだけではなく、人類全体のために、他人のことを思いやり他人のために尽くすという奉仕活動に発展していく信じています。」と述べています。そのような意味では、われわれロータリアンは自己の職業的手腕を使って率先して困っている人のお世話をすることで社会に貢献していくべきだと僕は思います。