識字率の高い日本では行動しにくいテーマです。週報に挿んだ図を御覧ください。識字には3種類あります。1)基本的識字;アイウェオなどきちんと読める。2)機能的識字:文字の意味を理解してコミュニケーションに応用できる。3)コンピューター識字; 情報技術Information Technology 略してITによる情報を生活に使える。さらにITから得た情報が嘘か本当かを見分けることができることをITリテラシーといいます。日本では機能的識字率は99.8 %という世界最高水準です。しかし、2021年の調べではITリテラシーは64カ国中28位でした。ITリテラシーを向上させることは日本では識字率の向上になると思います。次の図をご覧下さい。現在、IT利用者と非利用者との間では情報源の差が価値観の差を作っています。 その例が2022年の安倍元首相の国葬問題でした。40歳代を境に賛成と反対が逆転しました。50歳以上は新聞やテレビを情報源としている人が多く、朝日新聞を中心とするマスコミによる国葬に税金を使うな!という主張を反映して反対が多くなりました。対して40歳以下ではITを情報源としている人が多かったです。
twitterいまはXでは賛成の意見を述べたアカウントが約21万件、反対派のアカウントが約22万件でほぼ半数でした。このように、若年層で保守的な考え方をする人が増えています。いわゆるネトウヨ(ネット右翼)と呼ばれる人達です。従来のマスメディアであるテレビや新聞は中立と言いながら、反対運動だけを切り取って報道する傾向があります。その点、個人個人が情報を発信するITの世界はマスメディアではなくマイメディアと呼ばれおり偏りが少ないと考えられます。だから日本では自己の職業経験から得た技術を利用して高齢者のITリテラシーを指導することも職業奉仕になると思います。