2023年9月14日会長の時間。ライオンズクラブについてロータリアンの間で流れている嘘を正そう

2023年9月14日会長の時間。ライオンズクラブについてロータリアンの間で流れているの嘘

皆さん、ライオンズの名前の由来を知っていますか?スローガンであるLiberty, Intelligence, Our Nations Safetyの頭文字をとっています。『ウィキペディア』(インターネットの無料百科事典)によれば、「ライオンズクラブ」とは、「世界最大の社会奉仕団体とあり、「ロータリークラブ」とは「世界初の奉仕クラブ団体」とあります。現在ライオンズの会員数は143万人、ロータリーは、117.5 万人ですから約1.2倍の規模です。ライオンズはロータリー創立の12 年後の1917 年創立です。

私たちロータリアンの中ではロータリーは“ I serve”「個人奉仕」だ、とおっしゃる方が多いのです。これは、ライオンズの公式モットー“We serve”と比較したとき、ライオンズとは違うロータリーの「奉仕」の特徴を示す言葉としてロータリアンの間で多用されてきました。しかし、 “I serve”という言葉は、ロータリーの公式文献のどこを探しても出てきません。

ではライオンズクラブとロータリークラブの違いは何でしょうか?次の図をご覧下さい。一言で言うと「奉仕の質を重視するか量を重視するか」です。ライオンズ国際協会のウェブサイトには、 “More Volunteers in More Places than Any Other Service Club Organization” 「他のどんな奉仕クラブ組織よりも多くの場所でより多くのボランティア活動をせよ」と謳われているのです。ライオンズクラブでの奉仕活動は“Activity”「活動」と呼ばれています。ライオンズは活動をすることを重視しています。 これに対して、ロータリーは、サービスのあり方、質を追求してきました。自分の職業は相手の望んでいることを叶えるために使うのだ。でも押し売りであってはいけないという奉仕の理念です。

 しかし、ライオンズの派手な広報を馬鹿にしたり、ロータリーの理念のほうが優れているとか自慢するのは間違いです。「世界最大の社会奉仕団体」であるライオンズの活動には敬意を表しつつ、ロータリーはロータリーで「奉仕の理念」を探求し、これからも自信を持って奉仕活動を続けてゆくことが大事だと思います。以上です。

文献:クラブ会長 スピーチ集: 国際ロータリー第 2650 地区 地区研修委員会 2016 年 2 月編集 

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