4つのテストを平和構築に利用するのは拡大解釈である

本日、僕はロータリークラブの特徴である職業奉仕の理念を最近、国際ロータリーすなわちRIは拡大解釈しているという話をします。国際ロータリー会長であるステファニー・アーチック氏は本年度の目標の一つを「平和構築のために4つのテストを実践する」としています。新入会員の皆様のために説明すると4つのテストとは、1932年ハーバート・テイラー氏が提唱した1.真実かどうか、2.みんなに公平か3.好意と友情を深めるか、4.みんなのためになるかどうかです。この4つのテストに照らし自分の行動を客観的評価し、自己の職業を清廉潔白にするための職業奉仕の概念です。平和構築と結びつけるのはこじつけです。

また、昨年度RI会長であったゴードン・マッキナリー氏は職業研修チームによるメンタルヘルスを維持することを職業奉仕と位置づけました。しかし1923年に出された決議23-24ではロータリーの職業奉仕活動の実践は個人奉仕が原則であってクラブが行う職業奉仕活動は会員の訓練のための一例を示すに過ぎないと明記されていています。

 国際ロータリーが職業奉仕の理念を一般論として拡大解釈するようになった理由は無職である引退者や仕事に従事していない主婦などを入れて会員増強したいので職業奉仕にこだわるのは止めたいのだと僕は思います。一方、日本のロータリークラブでは職業奉仕の理念に基づき、高い倫理基準を持って地域社会に貢献することに誇りを持ちたいというくい違いができています。これから日本のロータリーはRIの変化との調整が大事です。その具体案として僕は個人の職業的手腕を活かした一般の人への出前授業でロータリーの公共イメージを向上し、会員増強に繋げたいと考えています。以上です。

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